敏感肌とは
皮膚科学的には「敏感肌」の定義はありません。
顔に化粧品を塗った後や洗顔後に肌がチクチクしたり、ヒリヒリしたり…。大きく目に見える症状はないけれど、皮膚に刺激を感じる…。化粧品によってお肌がむずがゆくなったり、少し赤みがでる、花粉の季節になるとお肌が荒れる、乱れる、なんとなくカサカサ乾燥して少しの刺激にも敏感に反応してしまう、そんな肌を「敏感肌」と呼ぶことが多いです。
敏感肌の多くは、健康なお肌に比べ、バリア機能が低下していて、皮脂が少なく乾燥しやすい傾向があります。
なぜ敏感肌になるのでしょうか
健康な肌の角質細胞の間はセラミドがみっちりとすきまを埋め、水分を保っています。これが外部からのさまざまな刺激から体をまもる「皮膚のバリア機能」の要です。
ところが間違ったスキンケアや生活習慣などによって、皮膚のバリア機能が低下すると角質からセラミドが流出。角質細胞の間にすきまができることで、お肌が乾燥し、外界からの刺激物質、アレルギー物質、細菌などが侵入し、刺激となってしまうのです。
敏感肌は乾燥しやすい
敏感肌のお悩みにあがる事の多い「乾燥」。
肌のバリア機能の要である「セラミド」は、角質層に水分を蓄えてくれる貯水の役割も果たしています。敏感肌ではセラミドが角質層から失われているため、どうしても肌が乾燥しやすくなります。
さらにバリア機能の低下から、少しの刺激にも過敏に反応してしまい、お肌がいっそう乾燥するという悪循環になってしまうのです。
- バリア機能が正常な肌
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- バリア機能が低下した肌
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