美容師の専門学校はどうしてもヘアメイクが中心のため、まつげエクステの技術や知識の習得が希薄になりがちです。そのため、各自でアイデザイナーとしてのスキルアップをする必要があります。多くのアイデザイナーは、就職先のサロンで、先輩から指導をしてもらい技術を身に付けていき、およそ3ヶ月から6ヶ月の研修期間を経て、実際のお客さま相手に施術を行います。また、まつげエクステの技術を学べるスクールや講習会などに通いスキルアップに努める方もいます。
サロンに入って研修期間中にはじめに学ぶのが、座学では、まつげエクステンションの概要と歴史・施術で使う主要な道具・毛髪学・目の生理学・目の病理学・アレルギー・衛生学・美容師法・身だしなみなど基本的な知識を身に付けます。
また、同時にマナー教育・あいさつや電話対応、カウンセリング、クレーム・トラブルの対処法などのロールプレイングをし、そこで起きる問題点や課題点に対する解決方法を考え対人能力の向上を目指します。
技術では、まずはじめに上まつげ施術の前処理として、下まつげを保護し、ツィーザーの先端がお客様の下まぶたに当たるのを防ぐため、目を閉じた時の下まぶたのカーブに合わせて、前もってテープを貼ります。
施術のしやすさや安全性を確保するためにも、テープ貼りは一枚一枚に細心の注意を払って、ていねいにおこなえるように何度も相モデルで練習を繰り返します。
テープ貼りの練習と同時進行で練習用のウィッグに根元から1.5~2mmあけてまつげにアイラッシュを装着する練習をします。
練習用ウィッグにきれいにアイラッシュを装着出来るようになったら、相モデルや練習の為のモデルを募集してたくさんの人にカウンセリングから装着までご来店からお見送りまでの練習を行い、決められた時間内(1時間~2時間)で安定した仕上がりできれいに仕上げられるようになってはじめてお店でアイデザイナーとしてデビューできます。
また、練習を見てくれる先輩方は、店長であったり、まだ半年ぐらいのスタッフの場合もありますが、たくさんの先輩方の施術や接客の仕方をよく見て自分に合ったスタイルを見つけ出し、より一層成長できるよう頭を柔軟にし、たくさんのやり方を学べるようにしましょう。