ラッシュリフトとは?
薬液を用いてまつげにカールを付けていく技術で、いつもビューラーで上げたようなカールを約1ヶ月以上キープさせることができます。(※持続期間には個人差があります)
薬液でまつげ自体のカールを固定することにより、日々の「ビューラーでまつげを上げる」という煩わしい作業から解放され、無理なビューラーによる切れ毛なども防ぐことができるため、「ビューラーで日々まつげに無理な負担をかけ続けるより、月に1度のラッシュリフト施術の方が、薬液によるダメージと比べてもまつげへの負担は少ない」という意見もあります。
ラッシュリフトとまつげパーマの違いって?
「ラッシュリフトとまつげパーマって何が違うの?」という質問はとても多いです。その違いについて分かりやすく説明していきます。
まず、大きなくくりで説明すると、このような共通点があります。
01毛にカールや立ち上がりなどの「形状の変化」をもたらす「リフト剤」と呼ばれる材料を使用すること
02「ロッド」と呼ばれる毛を巻き付けるものを使用すること
では、その中でどのような違いがあるのかを説明します。
ラッシュリフトとまつげパーマの違いを分かりやすくまとめたものが下記になります。
まつげパーマの仕組みと基礎知識を読む
まつげカールの進化
今、再び人気を集めている「ラッシュリフト(まつげカール)」。
「まつげに”くるん”としたカールが付きすぎてしまう」「根元をもっと上げたいけど、上げるとカールしたまつげの毛先がまぶたに刺さってしまう」。過去のまつげカールは、そんなお悩みが多くありました。
よく「まつげカールと何が違うの?」という質問がありますが、基本的には同じです。ただ、上記のようなお悩みがあるもの事実。
そこで「ビューラーで自然にあげたような」イメージで、まつげに不自然なカールを付けすぎず、根元からパッチリ、かつ自然に上げたいという希望を叶えているのが、現在主流のラッシュリフトです。かけ方(デザイン)の違いはロッドによって変えることができます。
続いては、多く聞かれる「ラッシュリフトとまつげカールって違うものなの?」という疑問にお答えしていきます。
ラッシュリフトで作れるデザイン
ラッシュリフトというと近年できた施術の呼び方になりますが、まつげカールとは別物という訳ではなく「デザインの違い」という方が近いかもしれません。
ラッシュリフトは「まつげ自体にくるんとしたカールを付けすぎず、自然なゆるいカールもしくは根元の立ち上げのみで、まつげにはほぼカールを付けないような、パッチリかつ自然に根元をビューラーで立ち上げたようなデザイン」が主流となっています。
昔のまつげカールではロッドの種類も今より少なく、ゴムロッドや粘着ロッドなど、カールが付きすぎる悩みも多くあり、中には「カールした毛先が自分のまぶたに刺さる」という話もありました。
シリコンロッドが流行り始めてからは、お客様の希望に近いデザイン・カール感・立ち上がりなどが出せるようになり、その後、まつげエクステの流行によって、一時まつげカールは衰退しかけましたが、様々な技法が生まれ、薬液も化粧品登録されている物が主流になってきたことにより再び盛り上がりを見せています。
ラッシュリフトのメリット・デメリット
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- メリット
- 毎日のメイクで、ビューラーでまつげをカールさせる手間が省ける。
- 地まつげを上げているだけなので、エクステのように取れてきた部分が薄く見えない。
- 汗や水でカールが落ちない。温泉やプールに行っても、まつげのカールはぱっちりそのまま。
- 地まつげを根元からしっかり上げるので、パッチリしつつも自然なイメージを残せる。
- オイル系のメイク落としも使えるので、エクステと比べ、目元の汚れを根元まできちんと落とすことができる。
- 生え際のアイラインなどのメイクもしやすい。
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- デメリット
- エクステと違い、濃さや長さを足すことができないので、必要な場合はマスカラを塗る必要がある。
- 地まつげを上げるのみの技術であるため、まつげが短い人には不向き。
- 生えグセが強い場合、毛の方向のバラつきが出てくるのが早く、マスカラなどでもバラつきの修正は難しいため、かけ直しのサイクルが早まる可能性がある。
- 根元からしっかりあげるので、生え際が目立ちやすく、アイライン効果がなくなる。
ラッシュリフトが向いている人・向いていない人
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- 向いている人
- ビューラーをしてもすぐに下がってきてしまう方
- まつげが硬い方やしっかりしている方
- まつげが下向きに生えている方
- エクステほど頻繁にメンテナンスに通えない方
(かけ直しのタイミングは約1ヶ月半 ※個人差があります)
- まつげは量もありしっかりしていて、エクステの必要はないけれど下がって生えている方
- ビューラーをしても湿気などで下がってきてしまう方
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- 向いていない人
- 逆さまつげの方
(※逆さまつげの方はラッシュリフト施術前に、眼科の受診(医師の診断)をおすすめします。)
- まつげが極端に傷んでいる方、細い方、短い方
- まぶたが生え際に乗っかり、被ってしまっている重めのまぶたの方
【保存版】逆さまつげの原因と対処法を読む
ラッシュリフトの持続期間
初めての施術の方 |
まつげがしっかりされている方 |
平均 約1ヶ月 |
平均 約1~1.5ヶ月 |
2回目以降、2ヶ月以内にかけ直しの方 |
前回かけてから3ヶ月以上経っている方 |
平均 約1.5~2ヶ月 |
平均 約1~1.5ヶ月 |
あくまで目安になります。毛の状態や生えグセ、毛周期によって変わってきます。
バラつきが出始めたり、下がり気味になってきたタイミングでの目安になります。完全にカールが落ちきるまでの目安ではありません。
生えグセが下向きの方の場合、カールが落ちてくる期間が早い場合もあります。
毛周期には個人差があります。(詳しくは次項に記載)
まつげの毛周期について
まつげは、
【1】生え始めの「成長初期」
【2】伸びて成長していく「成長期」
【3】成長が止まる「退行期」
【4】毛が抜け新しい毛が生えてくる準備段階に入る「休止期」
を1つのサイクルとする毛周期を常に繰り返しています。
例えば、ラッシュリフトをした際に「成長期」にあるまつげは「退行期」に入るまでに伸び続けます。なので、生えグセがある方はラッシュリフトをかけた後に成長してくる生え際が本来のクセの方向に生えてくるため、カールがかかっている部分の方向が乱れるということになります。
また、新しいまつげに生え変わっていきますのでカールのかかっているまつげは「休止期」には自然に抜け落ち、新しく生えてくるまつげが増えることにより、目元全体のカールが無くなっていきます。
施術を行う際の注意点
この技術は、国家資格である「美容師免許」保持者にのみ許可されている施術のため、無資格での施術は非常に危険です。
美容師は毛髪に関する仕組みや、薬液などの化学反応も学んでいるため知識はありますが、人によって違う毛質を見極め、薬液の放置時間なども的確に判断することができる「経験者」であることも、加えて重視したい点になります。
※放置時間の記載はあくまで目安になりますので、お客様の毛の状態によって異なります。
ラッシュリフト施術工程を動画でご紹介!
ラッシュリフト施術の流れ
STEP.1
サージカルテープやアイシートで下まつげをとめる
STEP.2
下準備(前処理)をする
プライマーでまつげの油分や汚れを拭き取ります。プラスメニューとしてアイシャンプーもできると尚良いです。
エクステ同様、まつげを綺麗な状態にしてから施術に入りましょう。
STEP.3
ロッドの選定をする
お客様の仕上がりのご希望や、まぶた・目の形・まつげに応じてロッドを選定してください。
シリコンロッド
主流のロッド。まぶたに沿いやすく、初心者にも扱いやすい。
<WOLD LASH>
アイラッシュロッド5種
ゴムロッド
上級者向けのロッド。
しっかり強めの巻き上げが可能。
粘着ロッド
中~上級者向けのロッド。
細い筒状の白いロッドで、テープのような粘着が付いているため巻き上げ時のグルーが不要。使い捨てなので衛生的。
ビューラータイプ
ビューラー同様、まつげを挟んだ状態でリフト剤を塗布する。
根元を上げるタイプだが、かかりはゆるめ。
現在では使用しているサロンはほぼ無し。
STEP.4
グルー(まつげのり)を使用し、まつげをロッドに巻き付けていく
髪のパーマと同様に、まつげもしっかりテンションをかけて巻いていきます。緩いと根元がしっかりと立ち上がった
仕上がりになりません。毛の流れ(方向)はデザインにもよりますが、毛先まで真っすぐに巻きましょう。
STEP.5
保護(トリートメント)処理
薬液によるまつげへのダメージを最小限に抑えるため、
巻き上げ後(1液の塗布前)にトリートメントを付け、しっかり保護処理をを行いましょう。
トリートメントを塗布後、5分程度放置し浸透させます。
トリートメント塗布で巻き上げたまつげが浮いてきた場合は、再度グルーで貼り付けます。
STEP.8
2液とグルーを拭き取り、
ロッドアウトする
2液を拭き取り後、続けて精製水などを使用しグルーも拭き取り、ロッドアウトします。
STEP.9
完成!ラッシュリフトで目の印象がこんなにも変わる!
仕上げにコーティングを付けてツヤ感アップ!
美容成分も入っている<PreMedi>コーティングでツヤ感、束感をプラス!より根元から立ち上がりカールキープ
施術後の注意事項
施術後は、カールをキープさせることに特に重点を置き、目を擦ったり、まつげに触る行為を極力控えます。
当日の洗顔も、できるだけシートタイプのもので肌のみ拭き取るか、水もしくはぬるま湯での洗顔をおすすめします。どうしても洗顔される場合は、脱脂効果の強いものなど洗浄力の強いものは控えてください。また、アイシャンプーも翌週くらいまでは控えてください。
濡れた後はすぐに優しく水分を拭き取り、ブラシなどでまつげを整えてください。
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